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元虎・矢野耀大が語る、古田敦也の「凄さ」

「古田さんのキャッチングは、手で捕っているというよりも下半身で捕っているように見えるんです。

右バッターのアウトサイドにボールが来るとする。

そうすると、古田さんの場合、上半身の体勢はそのままで、下半身だけがアウトサイドに寄っていくんです。

で、キャッチングの瞬間、フッと身体が内に寄る。

手じゃなくて身体が寄るんです。

低めのボールにしてもそう。

もともと古田さんって、ぺちゃ〜んって座れるじゃないですか。

ぼくなんかだと股関節が固いから、低めに来たら手でしか上げられない。

でも、古田さんは重心で上げられるんですよ。

ベンチから、つまり、横から見ていたらようわかります。

だから、審判にもストライクに見えるんです。

僕らみたいに手をちょこっと動かしたりするのは審判にもバレバレなんですけど、古田さんはインコースだろうがアウトコースだろうが、下半身を動かして身体の中心で捕るんで、全部ストライクに見えるんですよね。」

 

実は古田にはキャッチャーとしての知られざるアドバンテージがあった。

股関節が異様に柔らかいのだ。

古田氏は「これは持って生まれたものだと思うんです。

子供のころから、いわゆる女の子座りもできた。

ヒザの関節も、じん帯も緩めなんです。

よく伸びるというか、柔らかいというか。

特にヒザは緩いかもしれませんね。

というよりルーズ気味。

人に引っ張られるとグラグラってする時がありますから。」

キャッチャーには、デンと構えるイメージがあった。

しかし、古田は低く小さく構えた。

的が絞られ「見やすい」と審判からの評判も良かった。

「関節の緩さが低い姿勢を保つには有利だったのかもしれません。

たとえばワンバウンドのボールをヒザを落として体全体で止める。

この場合、ヒザの曲がらない人と曲がる人だったら、曲がる人のほうが速く前に飛び出して止めることができますね。

ヒザが曲がる分、体重を前にかけることができますから。

僕はワンバウンドも止めるのではなく、捕れそうなら捕っちゃうタイプでした。

止めに行くだけでは、ポンと弾いただけで、プロのランナーなら次の塁へ進まれてしまう。

結局、後ろにそらしたのと変わらなくなってしまう。

どうせ次の塁に行かれるくらいなら、思い切って捕りに行ってランナーを刺しにいったほうがいい。

僕がリスクを冒したプレーが得意だったのは、そういうところにも要因があるかもしれません。」